風がやんで
アワビ漁も行われた今日。
ちょっと寒い。
ちょっと鮑漁について加筆。
参考までに。大間はご存じのとおり、岬の地でございまして、簡単に書くと北に向かって尖っている二等辺三角形を想像していただければと思います(実際はちょっと違いますが)。
現在の大間の「鮑漁」は、鉾(ホコ)と呼ばれる木の細長い棒の先に、鮑を採る道具をつけまして、水中を箱メガネでのぞきながら、突いて採取する漁法なんです。
この漁は、海が凪ていないとできません。荒れた海ではできない漁なんですね。そして、先ほど書きました通り大間は三角形なんです、北に向かって。つまり風の向きによって、東側の海が凪ても西側の海が荒れていたり、その逆もあったり・・・え?この凪で漁に出れないの?って思う時が多々ありますが、そんな時はどちらかの海が荒れていたりするわけです。ですから、この「鮑漁」は中々できない漁なんですね。
さらに加筆すると、大間の奥戸地域の先人が鮑の習性を研究し、鮑を網で採るという漁法を開発しました。これにより、大間の鮑漁は活性化しました。採取して、煮て、天日乾燥した、いわゆる「干し鮑」は中華料理の最高の素材として認められたそうです・・・。
今は、この漁法により乱獲されて数が激減して、網では採っておりません。